#53
2014/11/22
1981年に結成されて現在はフルーティスト大村友樹さんをディレクターに活動を続けていらっしゃる熊本フルートアンサンブルのみなさんの第45回の定期演奏会にゲスト出演させて頂きました。
前日に熊本入りして「はじめまして&よろしくお願いします!」リハーサル(写真は当日リハの様子です)。
C.P.E.バッハのトリオソナタは楽章ごとにメンバーが替わる趣向が凝らされていました。
前日リハの時点ではガンバ奏者になったかのようにコンティヌオのバスの音を紡ぐことだけで勘弁して頂きました…..。
1楽章のテンポを倍速に勘違いしていたりドタバタはありましたが^^;
メンバーの皆さんの音楽に対する真剣な想いと
ディレクターの大村先生の的確なアドバイスでぐんぐんと形になって来て
「やっぱり単音で低音だけではダメだな」と思ったのでリハ終了後メンバーの皆さんと食事を頂いた後ホテルで和音を書き込みました。
部分的にしか数字が書いてなかった(C.P.E.はそうなのか?)のでピアノ用に記譜されたリアライゼーションから和音を解析して数字に置き換えてややこしいところはコードネームにして仕上げました。
大村さんとも2曲共演させてもらいました。当たり前ですが、さすがの音色と演奏でした。
有名なシチリアーナは3カポのアレンジ譜をもらっていたのですが、これがひそかに難しくて…
メインはM.ジュリアーニのギターコンチェルト No.1 Op.30。
随分前に久留米室内管弦楽団の皆さんと共演させてもらって以来でした。
ギターは音が小さいのでやはり音量バランスの問題が出て、演奏位置を色々変えてもらったり
木の台を階下からたくさん運んでもらって桟橋のように舞台から突き出してもらったり工夫をしました。
結局は、先日の武雄の本番の為に生徒さんからお借りしていたアンプRolandのAC-60といつものマイクATM35を自宅から妻に持って来てもらって(マネージャー先日から大活躍!)当日リハで試してみることになりました。
写真は当日リハの様子ですから背後に置いたアンプが脚の間から見えてます。
私個人としては「音量を出さなくちゃ,」というプレッシャーはなくなるので少し気が楽になって弾き易くなりました。
熊本フルートアンサンブルは以前長崎ギターカルテットのリーダー、山口修さんと共演されていて、ギターが音が小さいという認識は無かったそうです。山口修さんがいかに音が大きいギタリストかわかります。
ソロの曲は全体のプログラムの流れを考えてJ.S.バッハのプレリュードBWV998に変更させてもらいました。
大村さんは、私が何故、心理学部から音楽家になったのか、とか、リュートについて、橋口武史のラジオ番組について、ギタリストにとっての爪についてなど、インタビューしてくださいました。たくさん、アピールさせてくださってありがとうございました。
この仕事は、九州交響楽団ファゴット奏者の埜口浩之さんから大村さんをご紹介頂き、実現したものですが、前回の定期演奏会では作曲、オイリュトミストの宇佐美陽一さんが出演されていたり,本番当日の午前中に教会であっていた結婚式に先日水俣でご一緒した書道家の稲田さんがいらっしゃっていたり(帰宅してFacebookを見て気付きました)と何かとご縁がありました。
熊本フルートアンサンブルのみなさん、フルーティストの大村さん、共演の機会をどうもありがとうございました!
同じ音楽に携わるものとして、毎年2回の定期演奏会の開催は容易ではないとお察しいたしますが、演奏面だけではなく運営面ともにすばらしいチームワークのアンサンブルをこれからもずっと聴かせて下さい!