突然出現したカテゴリー「レッスンブログ」。
日々、レッスン中に生徒さんとお話しした内容などで印象に残ったことをメモ的に書いていきます。
少しでも皆さんの練習のお役に立てれば幸いです。
このオフィシャルサイトを見てすたじおGの生徒さんになってくださったEさん。
さすがにブログの記事はチェックされてて(きっとこの記事もご覧になることでしょう!)
先週のドタバタの世間話に続いて軽く「すたじおGウォーミングアップ」をしてからバッハのブーレBWV996のレッスンでした。
「バロックですからリピートした時は何か変化をつけましょう」という以前のアドバイスを忠実に守って下さって、経過音を入れて来られましたが、前打音の方がしっくりくるかな、ということと
最後の部分でトリルを頑張ってたくさん入れ過ぎて拍が乱れていたので、舞曲のリズムを保つようにした方が良いでしょう、というアドバイスをさせていただきました。
それから、これは、どの曲を練習するときにもどの方にも言えることですが
無理やり覚えてしまって弾こうとせずに、楽譜を見て弾くこと。
理想的な暗譜は、指だけで覚えるのではなく、写経のように楽譜を自分で書いてみたり様々な方法を複合することで理解を深めた結果自然に覚えてしまった、という感じです。
続いての曲は、F.ソルのエチュードOp6-8でした。
(私はセゴビアの何番..という言い方は馴染めません)
全体的にはいい雰囲気ですが、2フレーズ目に入るところがなかなか上手くいかない、というお悩みでした。
確かにちょっと弾きにくいと感じる箇所です。
「パッと押さえないといけないですよね」
というEさんの言葉の中に解決策がありました。
「パッと」押さえようと考えた時点で自己暗示で緊張をかけてしまって上手くいかなくなる確率が上がります。
テンポはゆっくりなコラール的な曲ですから「パッと」と急ぐ必要は全くありません。
まず、マインドを整えてから実際の動作を考えます。
決して指だけを考えるのではなく「何の音なのか」を意識します。
「ファ・レ・ファ」が「ミ・ミ・ソ」になるんだ、という意識です。
ポジション移動の動作が必要なので姿勢も大事です。
無駄な力が入っていたり楽器や身体がふらつくような姿勢では思ったところに着地できません。
絶対に上手くいくゆっくりなスピードでまず弾いてみて「できる!」という成功体験を積み重ねることが大事です。
3回連続して上手くいくまでスピードを上げないことです。
もどかしいでしょうけど。身体に馴染ませるように。
指一本一本が次の音を知っているように。
3回うまくいった時、初めて「ほんのほんの少しだけ」テンポをあげてみましょう。
こんなに詳しくブログに書いていいのかな?
この記事によってギター演奏が皆さんの身近になりますように!