オーガスチンおじさん

19日の大阪でのリサイタルが迫って来ました。

本番に備えた弦のセレクト。
低音弦は何度か書いてますよね、ハナバッハシルバー200。
4,5弦はミディアムロー、6弦はミディアムハイ。

高音は1,2弦は色々試してましたが、
3弦だけはずっとハナバッハのゴールディンにしてました。

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ナイロンの直径が太くなる3弦はどうしても音が鈍くなりがちで、
3弦だけサバレス社の非ナイロン、アリアンスをセレクトする人は結構多いと思います。
私はアリアンスの手触りと耳触りがあまり好きではないので、
同じく非ナイロン、カーボンのゴールディンを愛用してました。

1,2弦に張ったオーガスチン社のインペリアルが
見た目の通り、透明感のある音だったので3弦にも試してみました。

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予想外に輪郭のある音でボケは気にならない。
何よりもカーボンの硬さがなく、左手の押さえに余裕が戻ってきました。
ゴールディンは二弦と同じくらい細いのにテンションが強く、左手にはシビアだったんです。
中音域に膨らみも出て来たかな?

オーガスチンと言えばクラシックギターの弦としては定番。
赤ラベルを子供の頃から使ってました。
戦後アメリカでガット弦の代替として
巨匠、アンドレスセゴビアと
化学メーカー、デュポン社の協力で
ナイロン弦の先駆けとして開発されました。

黒、赤、青、リーガル、インペリアル、ゴールド
などがラインナップされてますが
パッケージの裏に初老の紳士の写真が印刷されてます。

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子供の頃、ずーっと

この人がナイロン弦を世界で最初に作ったオーガスチンさんなのか!

と尊敬の眼差しで見ていました。

これ、セゴビアの顔だったと知ったのは
いつの事、誰が教えてくれたのか
今となっては記憶が有りません….

投稿者: ギタリスト 橋口 武史

長崎出身で福岡に住む自然派クラシックギタリスト。

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