MC文字起こし5

「愛の賛歌」をお聞きいただきました。
聞いていただいてわかるかもしれませんが、とてもおしゃれな編曲で、その分弾くのは大変です。 何が大変て、この曲と次の曲は、普通ギターの6弦はミの音なんですけど、それを半音だけ下げてミのフラットにしないといけないんです。それが独特の新鮮な響きを出してはいるんですが、まぁちょっと大変な面はありますね。

次の曲は「懐かしき恋人たちのシャンソン」と訳される曲なんですけど、歌詞を書いたのジャック・ブレルという人で、「行かないで」(ヌヌキテパ)というシャンソンを歌ってる人ですね。作曲はジェラール・ジュアネストという人で、このコンビでたくさんシャンソンを書いてます。

このジャック・ブレルっていう人がなかなか女々しい人で、なんかメソメソしたシャンソンをたくさん書いてます。今から演奏するのも「なつかしき」という事ですので「昔は幸せだったな」と まぁ別れていく歌です。 では聞いてください。

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今日この楽器を使わせてもらっているわけは、2月の14日に下関市でバレンタインコンサートをする予定だったんですけど、福岡県の人間は弾いちゃいけないという事だったので、残念ながら演奏できなくて、その時にこの楽器をお借りしていくことになっていたんですね。 今日お返ししないといけませんが。
なのでバレンタインコンサートで弾く予定だった曲をこれから3曲演奏したいと思います。

なんとなくフランスのシャンソンと言うと愛の歌というイメージがあるので、ローラン・ディアンスというフランスのギタリストがアレンジしたシャンソンの曲集が2冊出てます。その中から3つ選んでみました。選んだ後に気づいたんですけど、どれもあまり幸せな歌じゃなかったんです。 まず最初はシャンソンと言えばこの曲かな、という気がするんですが、エディット・ピアフが歌った「愛の賛歌」。エディット・ピアフの恋人が飛行機事故で亡くなった時に書いた歌なんですよね。 では「愛の賛歌」お聞きください。

MC文字起こし3

では、次の曲は最近頑張って毎月曲編曲しているシリーズなんですけど、今井美樹の「瞳がほほえむから」という歌をアレンジしてみました。
なんでこれを選んだかと言うと、歌詞の中に「一面に咲いた菜の花の色」という春っぽい歌詞が出てくるのと、日曜日の12時か12時半から今井美樹のラジオの番組があって、日曜日、本番とかレッスンがない時は大体ラジオを聴いているんですけど、先月、山下達郎のサンデーソングブックの中で出てきた牛の話を聞いて「牛を見張れの主題による変奏曲」を3曲弾いたんですけど、それに引っ掛けたというのもあって。ラジオの番組という意味では時間を遡って今井美樹の曲を。
そしてもう一つは、 名古屋の中部国際空港に向かう特急か急行の電車があるらしいんですけど、その車内アナウンスで空港に近づくとこのメロディーが流れる、という話を聞いたので弾いてみようかなと思いました。
例によって凝りまくったアレンジにしてしまったので自分で弾いてて「ああ、ああ」ってなりかねませんが、弾いてみたいと思います。 作曲は上田知華さんと言う人で、歌ったのが今井美樹です。

MC文字起こし2

では次はモダンの楽器に持ち替えまして、今日はどちらもお借りしている楽器で演奏しますが、 次の曲はまだ2月なので寒いだろうと思って選んだんですけど 今日はこの曲に全然マッチしていない 春は名も実も という感じになってますが、早春賦を武満徹のアレンジで演奏したいと思います。 

今から今日ずっとこの後演奏する楽器はそちらにいらっしゃる伊藤さんの楽器です。ホセ・ルイス・ロマニロス 2003年の楽器です。電波の調子があまり良くないみたい

ホセ・ルイス・ロマニロスという製作家は、先日亡くなってしまったジュリアン・ブリームに見出されてとても素晴らしい楽器を作っていました。これは「&サン」となっててこれは多分お父さんが表面板だけ作って、息子さんが組み立てるという共同で作っている楽器です。お父さんのホセ・ルイス・ロマニロス一世はアントニオ・デ・トーレスという ギターの製作の歴史の中ではとても大事な製作家がいるんですけど、その人の研究をして1冊の本にまとめたり(中園さんもお持ちなので後で見せてもらいましょう) 研究家としても有名な人です。今かなり高齢ですので 息子さんもなかなかのお年になってると思います。

では、武満徹のアレンジで中田章の早春賦を聞いてください。

MC文字起こし

では今月のランチタイムコンサートを始めたいと思います。

 ランチタイムコンサート紫音館でさせてもらうのは初めてです。

 1曲めは 最近ずっとやっております フェルナンド・ソルの作品を順番に弾いていくシリーズです。しかもこのプティジャンを使って、当時のサウンドになるべく近い感じでお届けします。この楽器は紫音館の中園さんの楽器です。

今月は作品4の「幻想曲」という曲です。

これは楽譜に「ミス・コンウェルのために」という但し書きと言うか為書きが書いてあります。どんな人なのか調べてないんですが。

曲の構成としましてはアンダンテラルゴの序奏に続いてアレグレットのロンドがあります。

ソルは幻想曲という題名でたくさん書いてますが、その中では比較的小規模な感じの曲だと思います。

ではフェルナンド・ソル作曲の幻想曲 作品4をお聴きください。