ケーブルテレビ レッスン風景取材

夕方から唐津ケーブルテレビジョンの取材がありました。唐津から福岡市南区のすたじおGまで わざわざ来て頂きました。

アンサンブルの様子と個人レッスンの風景とちょいちょいインタビューと。放送が楽しみです。

写真は今日の空。

  
 

“ケーブルテレビ レッスン風景取材” の続きを読む

デュオ コルダ  クリスマスコンサート

2015.11.28

DSC02069 

ヴァイオリン太田圭亮、ギター橋口武史の組み合わせによる「デュオコルダ」のコンサートが九州キリスト教会館で行われました。
主催:太田圭亮氏主宰コルダムジカ

DSC02070 

プログラムは前半はパガニーニ、後半はクリスマスソングとピアソラでした。

DSC02071 

“デュオ コルダ  クリスマスコンサート” の続きを読む

つばさ 第10回サロンコンサート

2015/11/19

朝日カルチャーセンター福岡教室の講座「歌の翼にあなたをのせて」のコンサートも10回を数えました。

普段の教室の場所ですが皆さん少しお洒落をして、少し緊張感を持って(^^)歌われました。練習の時よりも本番が一番良かったと伴奏しながら思いました。

 
10回記念で頂いたお花。

  
 

太田耕平さん

福岡で松下隆二さんに師事し 、高校卒業後イタリアへ留学、S.グロンドーナ氏のもとで研鑽を積み、見事に優秀な成績を残してもなお意欲は衰えずドイツへ居を移して古楽奏者として活躍中の太田耕平さんがテオルボとバロックギターを提げて、故郷へ錦を飾る凱旋コンサートを開かれました。

イタリア留学中にコンクールを受けに一時帰国された時に会って以来、16,7年振りの再会。
風格すら感じさせる落ち着きとキッパリと自分の考えを断言するMCに長年海外で実績を重ねてきた自信をうかがい知ることができて舌を巻きました。

  

中国人のバイオリン奏者お二人と共に進められたステージは、暗転からスタートしたり曲によってバックが変化したりと、照明が効果的に使われていました。また、途中で帽子や仮面と言った小道具も飛び出して、古楽はもとより、クラシックのコンサート自体にあまり慣れていないお客さんも退屈させないサービス精神が素晴らしかったです。

バイオリン二本との共演ということで、音量バランスはどうなのかな、と心配して珍しく前方の席から聞かせてもらいましたがラグビーで鍛えた精神力と体力でちゃんと聞こえるどころか、テオルボの優雅で深淵な響きと、バロックギターの軽妙洒脱さを弾き分け(一曲の中で持ち替えもありました!)てグイグイと音楽を引っ張ってらっしゃいました。ともすれば学究的になりがちな古楽演奏ですが、初めて聞いた(おそらく大半の)お客さんもすんなりと楽しんでらっしゃる様子が会場全体から伝わりました。

終演後、もみくちゃにされている太田さんに無理を言って知り合いと記念撮影。

イグナツ リシェツキ ピアノリサイタル

  

「困ったな」。あいれふホールを後にしながら口を突いて出て来た言葉がこれ。私も一応演奏家の端くれのつもりなので、目の前であんなに完成度の高い演奏を見せつけられてしまうと困ってしまうのだ。お前にはできるのか?と問い詰められている気分になってしまう。

個人的な感情を極力抑えつつ、努めて冷静にプレイに集中してみて感じたことは「この人は自分が出した音を観ているな」ということ。隣席させてもらったドネルモの山内泰さんに休憩中に打ち明けてみたところ同意してもらえたのでそんなに大きくは外れてはないはず。

完璧にコントロールしながら鍵盤を押すことで入力された魂は音という粒子になって空間に放たれる。それはあたかもスタインウェイのボディから色とりどり、大小様々なシャボン玉が出現して飛んでいくかのようだ。

そのシャボン玉が現れる様子を、飛んでいく様子を、消える瞬間を彼は「観ている」。たまには次のシャボン玉がよく見えるように、まだ勢いのあるシャボン玉を片手で払いのけたり握りつぶしたりもする。指揮者がリズムを刻んでいるかのようにも見えるその動作は、音が視えている何よりの証しだと私には思えた。

抑制が効いていた前半の、とりわけブラームスが私には沁みた。一転してフルスロットル、レッドゾーンまで存分に回し切った後半の曲目も決して煩くは感じなかった(これは下手側、奏者とほぼ同じ目線の高さという座った位置が良かったのかもしれない。あいれふホールで煩くないフォルテシモのピアノ演奏は私は初めてだった)が、アイドリング回転時からせいぜい5000rpmくらいの中回転域の間でトルクを自在にコントロールして的確なブレーキングと共に巧みにコーナーをクリアしていくかのような前半の演奏があってこそ引き立つ後半のプログラムだったように思う。

つくづく自分がギタリストで良かったと思う。もしピアニストだったら辞めてしまうかもしれないと思うほどの衝激であった。それだけピアノは層が厚い(相対的にギターは…)ということなのだろう。しかしながらその厚みの中でもトップレベルにあるであろうピアニストが知り合いのご主人だという事実。数日前に東京文化会館で行われた公演の際にオファーがあったそうなので次回演奏会が公共の電波で放映される日もそう遠くないはず。楽しみに待っておきたいと思う。